さまざまな出会いから生まれたエピソード
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私たちは毎日たくさんの方と出会います。はじめまして、よろしくお願いします。こんにちは、お久しぶりです。いつもお世話になっております。何気ない挨拶や会話からはじまる、人と人の交流。私たちスタッフは、お部屋探しにいらしたお客様はもちろん、地域の方々とのつながりも大切に考えています。 皆様の幸せな暮らしを願い続ける、スタッフの心に残るエピソードをいくつかご紹介します。
接客編1
不動産業界で働き始めたばかりの頃、先輩社員の案内に同行させて頂く機会がありました。
お客様はお子様が生まれたばかりのご夫婦で、当時住んでいた部屋より広い間取りの部屋への引越しを検討されておりました。
案内時の先輩社員は物件の周辺環境や学校区などお客様に物件の良さを理解してもらえる様に親切丁寧に接客をしており、経験の浅い私から見ると非常に「良い」接客だと感じたのを覚えています。
最初はお客様も先輩社員の知識の多さに安心していた様子だったのですが、徐々に会話の途中で表情を曇らせる場面が多くなったので、気になって声をかけると「専門用語が多過ぎて話が分からない」と返事が返ってきました。
経験を積むと様々な知識を得ることが出来て自身は当たり前に話をしていても、聞き手は話が理解出来ずに、思いがけない所でお互いに距離が生じてしまうものだと感じました。
それからは、難しい言葉を使うだけではなく、お客様が分かり易い言葉は何かというのを先輩社員と一緒に考えながら接客をすると次第に笑顔が増え無事にご契約までしていただくことが出来ました。
最後にお客様から言われた言葉が「ありがとう」ではなく「楽しかった」と言われたのが一番印象に残ってます。
接客編2
一番印象に残っているお客様についてですが、私がまだ会社に入ったばかりの頃対応させて頂いたお客様になります。
私は、今の会社が不動産業界は初めてでした。入社して間も無い頃は、それまではそもそも営業経験も無かったので、物件の知識はもちろんですが、言葉づかいもできていなかったと思います。
そんな中、お客様も初めての一人暮しのお部屋探しでご来店頂きました。まだ慣れていない接客、物件の検索で緊張したのを覚えています。お客様も初めての一人暮し、私も入社間もない中、お互いに不慣れどうしが逆に良かったのか、すぐに打ち解ける事ができました。
ただし、やはり1回目の来店時には部屋を決める事ができませんでした。何度かご来店頂いて、ようやくお部屋が決まった時には、うれしさもありましたが、何よりほっとしました。
それから月日が経ち、そのお客様から連絡が入りました。お話を聞くと、結婚し、子供が生まれるので広い部屋に引越しを考えているとの事でした。慣れない中、一生懸命探していたのが印象に残っていてくれたらしく、私を訪ねてくれたとの事でした。
私としては、まだ慣れていない接客で、お客様に不快な気持ちにさせてしまったのではないかという思いだったので、とても嬉しい出来事でした。
さすがに、再来店頂いた時には、私も経験を積んでいましたので、スムーズにお部屋を決める事ができました。申込書に記入頂く時に、「中村さんがおすすめする物件なら大丈夫でしょ!!」と言って頂いた事は、私の宝になっております。
これからも、初心を忘れず、丁寧な接客を心がけていきたいと思います。
人情編1
いつもと違う道を歩いての出勤途中に起こった出来事です。
「すみません。もしお時間があればお手を貸していただけないですか。」
目の前には車椅子に乗った90代くらいの女性と、その隣には70代くらいの女性がいます。
事情を伺うと、車椅子に乗った方の家のブレーカーが落ちて、先程声を掛けてきた方のお宅まで何とかSOSをしに行ったようなのです。しかし、体力も尽きてしまい、家まで戻れない事態になり、ご近所さんも持ち上げる力がなく、とりあえずおばあさん宅から車椅子を運び座らせているのだということでした。もちろん断る理由はどこにもないので、お手伝いをさせていただきました。
おばあさんの前に向き合って立ち、私の首に手を回してもらい、私はおばあさんの腰に手を回しておばあさんを立たせ、そこからは家の中のベッドまで支えながらお連れしました。その後ブレーカーを上げ、エアコンのスイッチを入れ、室内に異常がないかを確認しました。おばあさんの元へ報告に行くと、おばあさんは両手を合わせてお礼をおっしゃってくださいました。
夏の出来事でしたが、熱中症など大事に至らず本当によかったと思います。
この出来事を受けて、私の中で色々な思いが巡りました。
昨今ではご近所トラブル等の懸念からか、ご近所付き合いは消極的な時代だと言われます。今回のような事があった際、ご近所との繋がりがないと、大変なことになっていたのではないかと思うとぞっとしました。
当社は大きな道路に面していますが、筋に入ると一般住宅街で、私たちも「ご近所さん」なのです。日頃からお隣さん、ご近所さんと会った際は、ご挨拶するいい関係はできているつもりでおりましたが、もっともっと地域との繋がりを持ち、少しでもお役に立てればと思いました。
人情編2
いい関係を築く大切さ
国勢調査等の結果から、本市も全国比からすると緩やかではありますが、やはり増加傾向にあります。2040年までには、10人に1人が高齢者になると見込まれるそうです。
当社管理物件にも、数名ご高齢の方が一人暮らしをしています。現在は数名ですが、高齢化が進むにつれ増えるかもしれません。やはり声掛けなどをして、日頃から入居者様とコミュニケーションを図り、いい関係性を築くことの重要性を感じます。
またご高齢の方の場合、ご家族様が連帯保証人になっていることがほとんどだと思います。入居者様、連帯保証人様と気軽に連絡の取り合える管理会社になりたいと、管理担当として以前より強く思いを抱き、意気軒昂たる姿勢で臨みたいです。
もう退去されましたが、管理物件にお住まいだったおばあさんを思い出しました。事務手続きがあり、その説明をするために何度かご訪問させていただきました。伺う度に説明するのですが、いつも一からの話になる事。おばあさんの若い時のお話をしてくださるのですが、そちらも一からの話になる事。おばあさんの身振り手振りなどから個人的に感じる事がありました。
県外にお住まいだった連帯保証人である息子様に、余計な事かとも思いましたが事務手続きの件と一緒に、お話を繰り返す点やお部屋の様子等をお伝えいたしました。息子様は、「電話で連絡を取るけど、いつもどおりですよ。」とおっしゃりました。これ以上はと思い、様子を見ることにしました。
数ヶ月後、おばあさんは夜間にコンビニで転倒し、救急車で搬送されたとオーナー様より連絡が入りましたので、すぐに息子様へ連絡をしました。おばあさんは腰を骨折し入院。息子様も県外から駆けつけ、当社にご来店され、涙を流しながら私に言いました。「この度は申し訳ありませんでした。そしてありがとうございました。それから...僕は来るのが遅かった。あなたが前に言っていたことが母に会ってわかりました。」と。私はその時なんとお返事したかは覚えていませんが、共に涙を流したことは覚えています。
おばあさんが入院中、退勤後に病室に遊びに行くようにしていました。前にも何度も耳にしたお話ですが、私の好きなお話を聞くためにです。
お宅にご訪問した際に、キラキラとした表情と、少し照れた表情で、まるで少女のように話してくれる「初恋の話」。おばあさんは今もお元気なのか、お手紙を書いてみたくなりました。
ひとり暮らし編
赤ちゃんの頃から姉妹のように育ってきた隣の家の女の子。目指していた大学に合格したのだと、嬉しいメッセージが届いた日をよく覚えています。
よちよち歩きだった小さな女の子が、自分の意志で道を選び取り、親許を離れて自立の一歩を踏み出す。しっかりと進んでいくその姿を、とても逞しく感じました。
とはいえ、初めての一人暮らしは何かと不安が多いもの。
環境の変化に馴染めるか、これから始まる暮らしに緊張しているのではないか...そんなことを考えながら、自身も通った母校周辺の物件を片っ端からピックアップしていきました。
「大きな道路があって交通量は多いけど、このあたりは夜になると人通りが少ない...」「ここは美味しい定食屋さんが近いから、ちょっと疲れた日でも安心!」
などなど、アドバイザー兼先輩目線で、在学中の景色を懐かしみつつ、内見に繰り出しました。
同学年の学生さんが多く暮らす物件や、広めで収納もしっかりとした物件、内装がおしゃれな物件...しかし、どのお部屋を見てもあまりピンと来ていない様子で首を傾げるばかりです。少し不安になりながら最後の物件を紹介しようと、ドアを開けた途端「ここだ」と呟いて即決となりました。不思議な感覚ですが、「この家で生活をする」というイメージをすんなりと浮かべることが出来たのだそう。
これから始まる新生活に心を躍らせている様子を見て、改めて「住まいをさがす」という仕事の楽しさを実感しました。